愚者一得
愚かな者でも、たまには採るべきいい考え方をするということ。
全てが良い悪いで片付く問題ではありませんよ、この世の中。
誰に対しても平等に耳を傾けるようにしましょう。
中国前漢時代の歴史家で、『史記』の著者。
周代の記録係である司馬氏の子孫で、太史令の司馬談を父に持つ。太初暦の制定や、通史『史記』の執筆などの業績がある。
司馬遷は20歳から各地を巡る旅を始め、役人に登用されてからも武帝に従って様々な地を訪れた。この旅行は漢のほぼ全土を網羅し、四川中部や雲南など当時は未開と言える場所にまで至っている。
そしてこれは放浪などではなく、彼は各地を丁寧に見て廻り、資料を調べ、古老など様々な人々の話を聞いた。
これら積み重ねた調査は『史記』に反映された。いわば彼は著述家以前に、大旅行家であり探検家でもあった。