ジョン・パウルの名言・格言

人生は一冊の書物に似ている。

馬鹿者たちはそれはパラパラとめくっているが、 賢い人間はそれを念入りに読む。

なぜなら、彼はただ一度しかそれを読むことが出来ないのを知っているから。

何を学ぶか。

本と違い再度読むことのできないページもあります。

人生は念入りに。


ジャン・パウルとは

ドイツの小説家。本名、ヨハン・パウル・フリードリヒ・リヒター(Johann Paul Friedrich Richter)。該博な知識に基づく機知とユーモアに富んだ中長編を発表、当時のドイツ文壇におけるシュトルム・ウント・ドランクや古典主義、ロマン主義いずれとも距離を置き独自の文学世界を作り上げた。主要作品に『ヘスペルス』『陽気なヴッツ先生』『ジーベンケース』『巨人』『生意気ざかり』『彗星』など。ジャン・パウルの小説はその多くが彼の生まれ故郷に似た田舎町を舞台にしており、小市民の生活が人間愛を持って語られるとともに、後進的なドイツの現実が自由奔放な空想的イメージと対比されることにより風刺・批判をこめて描かれる。文章は該博な知識にもとづく機知や突飛な比喩が詰め込まれた饒舌・雑駁な長文が特徴で、時には物語の筋を脱線し一般的モチーフの考察や解説にページが割かれる。前述のようにスターンやフィールディングを範とした彼の文体は、一面で当時の読者が慣れていた感傷的な通俗小説の文体にも似ているものでもあり、このこともあって読者の人気を博し一時はゲーテをしのぐと言われるほど広く読まれたが、物語の随所に詰め込まれた雑駁な知識とイメージはすぐ後代の読者を遠ざける原因ともなった。文壇的にはゲーテらの古典主義を芸術主義・形式主義と見なして批判的に捉え、また資質的にはより近いといわれるロマン主義の文学とも距離を置き独自の文学的世界を保った。ジャン・パウルの作品はE.T.A.ホフマン、ケラー、シュティフター、ラーベらに大きな影響を与えており、後世の詩人であるホーフマンスタールやシュテファン・ゲオルゲも彼の作品に高い評価を与えている。フランスのロマン主義文学にも影響を与えた。


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