気ながく心穏やかにして、よろずに倹約を用い金を備うべし。
倹約の仕方は不自由を忍ぶにあり。
この世に客に来たと思えば何の苦もなし。
朝夕の食事は、うまからずとも褒めて食うべし。
元来、客の身なれば好き嫌いは申されまい。
~されて当然と思われるこの世の中。
人生を客として生きれば謙虚の気持ちが生まれて生きやすくなる。
哲学的な悟りの極地です。
出羽国と陸奥国の戦国大名。陸奥仙台藩の初代藩主。徳川家光からは非常に尊敬されており、「伊達の親父殿」と呼ばれたこともある。政宗本人の器量に加え、自らを将軍として立ててくれた後見人であり、また敬神する祖父・家康とも渡り合った戦国の雄でもあって、家光にしてみればあらゆる面で父親替わりだった伊達氏第16代当主・伊達輝宗と最上義守の娘・義姫(最上義光の妹)の嫡男。幼少時に患った疱瘡(天然痘)により右目を失明し、隻眼となったことから後世独眼竜と呼ばれた。