私の人生は楽しくなかった。だから私は自分の人生を創造したの。
My life didn’t please me, so I created my life.
人生は自分でつくりだしていくもの。
つくりだしていかなければならない。
あなたは自分の人生、つくりだしていますか?
フランスの女性ファッションデザイナー。フランス南西部オーヴェルニュ地方ソミュールの救済病院で生まれる。12歳の誕生日を迎える前に母ジャンヌが病死、行商人の父アルベールに捨てられ、孤児院や修道院で育つ。田舎町ムーランでお針子として18歳で孤児院を出た後、当時つきあいのあった将校たちに連れられ、グラン・カフェで歌手になりたいと夢見るようになる。「ココ」は愛称で、情熱を実行すべく、お針子仕事の傍ら、歌手を志してキャバレーで歌っていた「Ko
Ko Ri Ko(コケコッコウ)」と、「Qui qu'a vu Coco dans le
Trocadero(トロカデロでココを見たのはだれ)」という歌の題名にちなんでつけられたもの。その後、歌手を目指しヴィシーでオーディションを受けるも、落選ばかりであったために芸能界への道はあきらめた。この頃交際していた将校であるエティエンヌ・バルサン(en)に伴われてパリ郊外へ移り、友人達の社交場となった彼の牧場で過ごす。退屈しのぎで制作していた帽子のデザインがそこで認められ、バルサンの援助により、1909年、マルゼルブ大通り(fr)160番地で、帽子のアトリエを開業する。ココは、コルセットが多用されていた1910年代-1920年代の女性服に対して抱いていた「どうして女は窮屈な服装に耐えなければならないのか」という積年の疑問への回答として、愛人であったウェストミンスター公爵の故郷であるイギリスの紳士服の仕立てや素材を女性服に応用し、スポーティでシンプルなデザインの「シャネル・スーツ」を生み出した。